中国発祥の四柱推命は、「占いの帝王」と呼ばれるほど的中率の高い占いです。この占いでは生年月日と生まれた時間を基に作成される「命式」と呼ばれる表を用いて、その人の生まれながらの運勢や、後天的な経験や努力で変わる運命を読み解くことができます。
今回は、命式の中に「食神(しょくじん)」という通変星を持つ人の性格や特徴・適職、他の通変星との相性などを詳しく解説していきます。
食神の人とのお付き合いの参考になること間違いなしですから、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
四柱推命における食神の意味
四柱推命によって運勢を占うときには、まずその人の生年月日と出生時間を基にした「命式」という表を作成します。
命式は年柱・月柱・日柱・時柱という四つの柱から成り、10種類の「通変星」の中からそれぞれの柱に該当する星が割り当てられます。その人の持って生まれた性格や運勢の特徴を知りたいときは、月柱にある通変星の種類を確認してみましょう。
ここで取り上げる食神(しょくじん)という通変星は、「食の神」と書くだけあって、食の神様に守られた吉星です。よって、命式に食神がある人は、生まれながらにして食べることに困らないラッキーな運勢を持っているのです。
そんなこともあってか、食神の人は天真爛漫で大らかです。楽しいことや食べることが大好きな人ですから、仲良くなると楽しいお付き合いができそうですよ!
食神の人の性格や特徴
楽天的なのんびり屋さん
苦労知らずな吉星の下に生まれた食神の人は、いつでものんびり楽天的です。性格も穏やかですから、この人が同じ空間にいると、なんだか周りの人までほんわかした気持ちになってしまいそう。
物理的にも精神的にも余裕があるせいか、細かいことをいつまでも気にしたり落ち込んだりすることがなく、何事にも前向きです。人の悪口を言うようなこともないので好感度もバツグン。そんな食神の人は、上からは可愛がられ、クラスメートや同僚・後輩からは慕われる人気者です。
あまりにのんびり楽天的すぎて周りをハラハラさせてしまうこともありますが、人気者ゆえ、ピンチなときには誰彼となく手を差し伸べてくれるでしょう。
サービス精神旺盛で誰からもモテる
食神の人はサービス精神が旺盛です。とにかく楽しいことや人を楽しませることが大好きなので、常に周りに気を配り、皆が楽しそうに笑ってくれると自分のことのように嬉しくなります。ですから、食神の人は男女を問わず誰からも好かれる傾向にあります。
また、実は食神の人は甘え上手でアピール上手。自分では特に意識していなくても、気になる異性には自然体で甘えてしまうことも……。
結果、そのお相手のほうから恋愛対象としてアプローチされることも珍しくありません。どちらかというと男性のほうが、より甘え上手でモテるようですよ。
天真爛漫で子ども好き
食神の人は明るく天真爛漫なので、初対面の人ともすぐに打ち解けて楽しく会話することができます。特に、小さな子どもとおしゃべりしたり遊んだりするのは大得意。自分自身も子どものような無垢な心を持ち続けている人ですから、子どもの気持ちをビビッと感じ取ることができるのでしょう。
ですが、その無邪気さゆえ、海千山千の大人の世界では息苦しくなってしまうこともあるかもしれませんね。
食神は「遊びの星」でもありますから、自分に煮詰まってしまったときは、元気溌剌な小さい子たちと思いっきり遊んでパワーチャージするのがおすすめです。ネガティブな気分が吹き飛んで、明日への活力が湧いてくるに違いありません。
美味しいものに目がない美食家
食神は「食」に縁の深い通変星ですから、食神の人を語る上で食べ物の話は重要なキーワードになります。そして、実際に食神の人は全般的に美食家が多めです。
食神の人は「趣味は食べ歩き」と言ってもいいほど美味しいものに興味津々なので、必然的に美味しいと評判のお店やトレンドグルメにも詳しくなります。
また、お店で食べて美味しいと思ったものは家で自分でも作ってみたりしますから、手料理のレパートリーが多彩なのも食神の人の特徴です。食神の人のお宅にお呼ばれすると自慢の手料理を振る舞ってもらえるかもしれません!
気まぐれで自由奔放
何事にも自由奔放な食神の人は、飽きっぽくて気まぐれなところがあります。誰からも好かれやすい明るいキャラであるにもかかわらず、時折チラホラと「食神さんって性格悪いのかもね……」なんて声が聞こえてくるのは、この人のそんな性格が原因と言えるでしょう。
皆で取り組んでいたことを一人だけ途中で投げ出してフェードアウトしてしまったり、お付き合いしていたお相手をある日突然さしたる理由もなくフッてしまったりするのも、自由人な食神の人の持って生まれた飽きっぽく気まぐれな性格に由来しているのかもしれません。
汚名挽回のためには、一人でこっそり面倒な雑用を片付けておいたり、しばらく異性断ちして同性の友人との交流を深めてみたりするのが吉。周りからの見る目も変わってくるはずですよ。
食神の恋愛傾向
甘え上手でアピール上手な食神の人は、基本的にはモテモテです。幼稚園時代には既にステディなお相手がいた、なんて人も少なくはないでしょう。「食」に困らないだけではなく「恋愛」にも困らないとは、本当にラッキーな星の下に生まれたといっても過言ではありません。
そんな食神の人にとって、恋愛は自らガツガツしなくても向こうから勝手にやってくるものなのかもしれません。だからこそ、食神の人の恋愛は自由奔放なのです。
一人の人とじっくりお付き合いするというよりは「明日は明日の風が吹く」とばかりに、気ままにいろいろな人とお付き合いする傾向にあります。結婚にもあまり拘りはなく、ときには自由奔放すぎて道ならぬ恋に足を突っ込んでしまうこともあるかもしれません。
とは言え、食神の人は結婚すれば家庭を大事にしますし、子ども好きが多いので、正式に結婚してもしなくても子どもができれば育児を楽しみ、愛情をかけて子どもを育てていくでしょう。
食神の好きなタイプ
食神の人は自分と同じように楽しいことと食べることが好きな人に惹かれます。その二つだけは絶対に譲れない条件です。
食ベることが大好きな食神の人からすると、特に、食べ物の趣味趣向が同じであることは恋愛をする上での重要なファクターです。一緒に美味しいものを食べたり作ったりして楽しく笑い合える、そんなお相手となら、この人の生まれながらにして満たされた運勢がさらに輝きを増していくこと間違いありません。
食神の向いている仕事や適職
食べることが大好き、子どもが大好き。そんな食神の人に向いている仕事といえば、やはり「食」や「子ども」に関わる職業でしょう。
具体的には、料理人、カフェやレストランの店員、フードジャーナリスト、レシピ動画の編集者、幼稚園や小学校の先生などが適職です。
いっそ、その両方を組み合わせた「小学校の給食の管理栄養士」や「子ども向け料理教室の講師」などになれば、正に一石二鳥。食神の人にとってこれ以上の適職はないかもしれませんね!
また、楽しいことや遊びに関わる仕事にも向いていますから、玩具メーカーやゲーム開発メーカーに就職するのもおすすめです。子どもたちが喜ぶ顔を想像しながら最新のおもちゃやゲームの開発に携わっていくことは、食神の人のやる気を大いに奮い立たせるでしょう。
食神と他の通変星の相性
- 比肩(ひけん)
- 劫財(ごうざい)
- 偏財(へんざい)
- 偏官(へんかん)
- 食神(しょくじん)
ここからは、食神の人と相性の良い通変星・相性の悪い通変星について解説していきます。どの通変星が食神と相性が良いのか悪いのかを把握しておくことは、食神の人とその通変星の人とのお付き合いの一助になるはずです。
相性が悪い通変星との関係改善のヒントもお伝えしていますから、相性の悪さだけを理由にお相手を敬遠してしまったりせず、良き人間関係を築いてくださいね。
食神と相性の良い通変星
食神と一番相性が良い通変星は「比肩(ひけん)」です。のんびり型とバリバリ型の組み合わせで合わなさそうに見えますが、実は、お互いの長所を引き出し合え、支え合える最高な相性です。お互いに束縛嫌いなところもピッタリです。
食神の人との「のんびりデート」は、いつも忙しい比肩の人を癒やすでしょう。逆に、バイタリティー溢れる比肩の人と一緒に過ごすことで、食神の人も良い刺激を受け、やる気がみなぎってくるはずです。
また、食神の人は「劫財(ごうざい)」の人ともお互いの不足部分を補い合える相性です。お互いの価値観やスピード感を大事にしながら楽しいお付き合いができるでしょう。
食神の人と似たようなタイプだと、「偏財(へんざい)」の人とも好相性です。価値観に共通点が多いので、自然と話が合ってお互いにリラックスして付き合える間柄になれますよ。
食神と相性が悪い通変星
食神と一番相性が悪い通変星は「偏官(へんかん)」です。熱きリーダータイプの偏官の人は、のんびりマイペースな食神の人に対してイライラしがち。一方で食神の人は、距離感ゼロでグイグイくる偏官の人がどうにも苦手です。
そんな二人ですが、この際、食神の人は一枚上手になって、日頃から偏官の人のリーダーぶりや責任感の強さを褒めて持ち上げておきましょう。そうすれば偏官の人のプライドが満たされて、食神の人が困っているときには快く手を貸してくれそうです。
食神の人は、同じ食神の人とも相性が微妙です。似た者同士でわかり合えるはずが、どうしても相手の欠点が自分の欠点に見えてモヤモヤしてしまうのです。
とは言うものの、遊び好きで食通なところが共通点の二人ですから、一緒に遊んだり飲みに行ったりする機会を増やせば、一気に意気投合できる可能性が高まりますよ。